かっこいい家具を作りたいな
今回はこんな疑問に答えていきます。
✔ 本記事の内容
- 家具を作るときの釘頭や、木ネジ頭を見せたくない
- 極力緊結金物を使いたくない
- 家具をスマートに作りたい
大工歴25年なので信憑性はあると思います。
充電式ジョイントカッタ
今回は家具屋に売っているような家具を自分で作ってみたい方向けに解説していきます。
継手加工
材料と材料をくっつけるときに大抵は釘や木ネジを使い留めてると思うのですが、その留めた跡が仕上がったときに丸見えの状態ってよくあると思います。そんなときにこの電動工具を使えばその悩みが解消されます。それがこの「ジョイントカッタ」です。
この電動工具は使い方は至ってシンプルで、材料の小口に溝を掘ってくれて「ビスケット」という繋ぎ材を入れて結合するというものです。そうすることによって仕上げ表面からは留めた形跡を隠してくれるという優れもの。
これがあると綺麗な仕上がりになります。具体的に下図で説明すると、見えないところで結合してくれる電動工具です。これはよく木工屋さんが良く使う手法です。よくデパートなどのテナント改修の仕事のときに什器製作などの商品をディスプレイする家具などを作るときや、販売している家具によく使われています。
要は販売できるくらいのレベルの高いクオリティの家具を作ることができる電動工具となります。
製品紹介
額縁の留め加工、家具の継手加工が簡単できれいにできます。これを使えば釘や木ネジを一切使わず組立が可能になります。自分は大工なので職業柄、家のつくりや木工家具などを見る時はやはり「仕口」(しくち)※をみてしまいます。この仕口が留め金具や釘を使わず結合できてるものは手間もかかりますが、いい製品に値します。
※ 和風建築で2本以上の木材をある角度(多くは直角)で、しっかりと組み合わせるための合わせ目。
この製品単体では威力は発揮できず、「ビスケット」なる繋ぎ材を併用することで実用できます。要は掘った溝にかませる「チップ」です。このチップを掘った溝に「木工用ボンド」を付けて差し込み結合します。
厚さや大きさもメーカー指定のものなので、入れてもスカスカということはありません。ピッタリサイズになっているのですが、ボンドをかませることによってよりキツめに差し込みが可能です。そして接合部分にもボンドを付けて接着するとよりいいです。
この「ジョイントカッタ」は充電式ですので、「リチウムイオンバッテリー」で動きます。今回紹介したのは18Vタイプです。バッテリーの説明は過去に掲載した記事がありますので、そちらを参考にしてください。「大工がおすすめする電動工具3選」
マキタ(Makita) ビスケット №10 (100個入) A-16938
自分はこれを使って、ある方に頼まれてお酒をおく「ディスプレイラック」を作りました。それがこちら。
使い方
使い方も簡単で力もいりません。材料に掘りたい箇所に墨付けしてもらって、機械に赤いセンター線がありますのでそこをしるしにあわせて押し付けるだけです。とても簡単です。取扱説明書さえ見ればだれにでも使いこなせるような簡単な作りになってます。
刃も本体から見えていなくて、押し込んだら刃が出てくるといった構造となっているので安全性にも優れています。初心者の方でも安全に使うことができます。
この「ジョイントカッタ」という電動工具ですが、コードレスは他の電動工具メーカーには無く、「マキタ」しか発売していません。
まとめ
コードレスのため使い勝手がよく、小回りがききます。音もそれほどうるさくなく使いやすいです。どうしても釘や木ネジを見せないで結合するにはとてもいいです。
ちょっとした棚を作るときなんかにも使えて便利です。興味のある方は使ってみてください。この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。